新しき門出

平均寿命を超える頃から死後のあれこれが気になり初めエンディングノートとまではゆかないけど毎年正月に新しい遺言状を書いて居ました。所が愛の里を終の棲家と決めたとなるとさて、誰宛に遺言をしたものかと悩みフロントに相談に行くと有りました!!
サヨナラのデザインなる印刷物が。 終焉まで愛の里に居たいか?入院希望か?終末期の延命治療をどうするか?葬式は何処でするか?等々大雑把な希望が叶えられる仕組みです。
入居して三ヶ月余りホームの様子も大分判って見ると看護師や介護師も圧倒的に若い人が多くやる事が早い。重度の障害者のケアも充分。寒々とした病室で終焉を迎えるよりこうして何年?かを過ごした部屋で見慣れた家具に囲まれて旅立つ方がどんなに幸せか。出来るなら此処から直接火葬場に送り灰になるまで確り焼いてその灰を山に撒き大きな樫か椎の木の肥しになればこれ以上の幸せは無い。玄関を出る時は < 千の風になって > の歌で送られたい。
な〜んてこれが90過ぎの婆の言う事かね。一寸気恥ずかしい。
ちなみに友人の夫君が亡くなってお悔やみに行った時の話。アメリカでは死人はさらさらの灰になるまで焼くそうで日本の、お骨上げ の話をしたら「骸骨がそのまま出てくるの」と、震い上がっていました。友人の家では其の灰を綺麗な七宝焼きの壷に収めて生前の写真と共に居間に飾っておりました。