奇遇

薬が切れたので久し振りで病院を訪れた時の話です。割合混んでいるので大分時間が掛かりそうだとフト隣を見ると80過ぎに見えるお婆さんの膝に置いたバッグからボールペンの頭が覘いている。メモ道具を持ち歩く位の人なら話し相手として不足ないだろうと<暑いですねぇ。やはりお彼岸が来ないと駄目なんですかねー>から始まって体調の話から相手は私より1歳年下の93歳と言うことが判明。色々話す内お互いに朝鮮からの引き上げで何と女学校も同じ京城で相手は第一高女私は第二高女それからは懐かしい戦前のソウルの思い出に花が咲いて時のたつのを忘れました。その内お互いの順番がきたので名残を惜しみつつ再会を約して別れましたが何たる奇遇。

若しかして私はスーパーエイジャー

愛の里のお世話になって足掛け4年、死ぬことすら忘れる程の多忙な日々を過ごし間もなく
く95歳を迎えます。三食昼寝付のつもりで決めた当所、他の多くの人の様に食事以外部屋でごろごろしていても何の支障もありませんが、人一倍好奇心<野次馬根性>の強い私。ドライブと言えば一番に申し込み、音楽会、買出しの送迎勿論、所内の議事集会、里山の収穫物の仕分けの助っ人、ご近所さんから珍しい野菜を頂くと栄養価が気になって早速ネット様にお伺い。鼻水が出ても、朝から山風が吹いてもネット様。かくて一日中森羅万象の究明に追い回される結果に。お陰で可なりの物知りにはなりましたが,今更上級校の受験でもあるまいに。これからは出来るだけ好奇心を抑えてのんびりと長生きを心がけましょう。これ以上????