2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

{独り言}うば桜のお花見 

家から歩いて7〜8分の処に広い公園があります。 時は春真っ盛り。花を楽しむだけなら車で行けばもっと良い場所もあるけどそれでは飲めないので桜もほどほど道のりもほどほどの公園に、ある晴れた日、カメラと乾き物の肴それとワンカップの清酒をぶら提げて…

北鮮を追われて      其の九

初秋の陽が西に傾きかけた頃一寸した町が見えてきました。私達を街の入り口にあった作業小屋の蔭に隠して何処かへ行っていた金さんがニコニコして帰ってきました。「汽車の切符が買えたので明日は38度線を超えられそうだ」と本当に嬉しそうでした。この街か…

北鮮を追われて       其の八

男狩が始まった頃軍需要員として残っていた主人の居る家族の間で折々に北鮮脱出の計画がもち上がりました。中に電気屋さんがいて ≪高圧線はなるたけ人家から遠い所を通っているがどんな山の中でもその下には見回りの為の道が付けられているから、それを南に…

{独り言}おばさん達が怯えた結婚式

親族の一人に婦警になった娘がいます。子供の時からとても正義感が強く未だ小学生の頃から将来の夢は警察官。女の子らしい習い事は一切無し、休みの日にはせっせと冒険学校に通いアウトドアの知識をしっかり身に付け、短大も福祉関係、部活も剣道に弓と警察…

北鮮を追われて       其の七

この日は平壌を発ってから一番の強行軍でした。思い出すのは未だ明けやらぬ畑の中にいたこどです。さすがに人影も無いので歩きにくい煙草畑を出て農道を急いでいると左側の土手の上に薄らと銃を構えたソ連兵士の姿が。慌てて丈の低い作物の間に身を伏せまし…

{独り言}お客様は何時も神様では有り得ないと言うお話

かなり有名な薬のチェーン店に買い物に行った時のお話。駐車場に車を止めて中に入り40分余りうろうろして重いカートを押しながら車に戻ると若い店員が近寄って≪奥さんさっき駐車場に入る時コーンにぶつかってひき潰したでしょう。僕見ていました。≪えーっ、…