{独り言}お客様は何時も神様では有り得ないと言うお話

かなり有名な薬のチェーン店に買い物に行った時のお話。駐車場に車を止めて中に入り40分余りうろうろして重いカートを押しながら車に戻ると若い店員が近寄って≪奥さんさっき駐車場に入る時コーンにぶつかってひき潰したでしょう。僕見ていました。≪えーっ、何の話?何をひき潰したというの?ショックも何も感じなかったわよ、第一何かとぶつかったのなら車に傷が付いているでしょう?調べてよ≫ と言うと哀れにひしゃげた黄色いコーンを抱えて来て車の下を覗き込んで調べていましたが傷なぞ有ろうはずありません。≪御覧なさい。傷一つ無いじゃありませんか≫≪この車はRV車で頑丈に出来ているから傷が付かなかったのでしょう、でも僕見ていました≫見ていたのならなぜその場で文句を言わなかったの? ≪兎に角こういう場合は弁償をして頂く規則です。僕が見ていたのですから≫の一点張り。他人はじろじろ見て通るし野次馬にでもたかられたら面倒と遂に根負けして一応弁償に応じることにしました。とたんにほっとした顔で≪免許証を見せて下さい≫警察じゃ有るまいし何故口答じゃいけないの? 何となく割り切れない思いのまま帰宅しました。 帰宅後考えれば考える程腹が立ってきてネットで調べた本社に電話した所応対がまた慇懃無礼。≪支店の者の云うとおり規則でそうなっています。お客さんがあくまで証拠とおっしゃるなら警察をよんで実地検証など面倒なことになりますよ≫ これ一種の脅し? 大した金額でもないのにけちけちせずに払えといわんばかり。≪ええ結構です。私も保険を使うことにしますので証明が要るでしょうから警察に物損事故届けを出します≫ ≪一寸待って下さい、支店から未だ報告がありませんので詳しい話を聴いた上で又ご連絡を差し上げます≫  翌日電話がありその折の話では誰かの車がコーンをひき潰すのを見ていた学生が店員に教えたとの事で 僕見ていましたは嘘。車に一番関心のある若い者なら車種やプレートの一部ぐらいは覚えているだろうと証人の住所氏名は当然聞いているものと思ったらそれも無し。それからは先方の平身低頭で、けり。豊かな温泉にひかれて別府に別荘を構え毎冬をこの地で過ごすようになって30余年、関西では決して有り得ない事件でした。