新しき門出

年の瀬も押し詰まると餅つきだ、門飾りだ、御節料理だ、とスタッフも大忙しになるので1週間早いクリスマスパーテーをすることになりました。期日が発表されると入居者一同、パーテーに花を添えるべく練習に取り掛かりました。と言っても超の付く高齢者揃い。タップも踏めずフラは、ぎっくり腰の恐れありで、昔鳴らした鶯嬢〜?が集まっての合唱団が結成されました。ただし部員5人の。怪しげな発音でホワイトクリスマスの猛練習です。他のグループは手話の身振り付きで赤鼻のトナカイを負けじと頑張っています。さて当日。賑やかな<ジングルベル>の斉唱に始まり、ホームの若きホープ3人組<唯一の男性グループ>が、吾こそは<世界に一つだけの花>だとばかり声を枯らしての競演にやんやの大喝采。普段はユニホームに身を包み入居者の世話に忙しく走り回っている女性軍も負けじと、金・銀・赤・黄・ブルーのきらきら光る衣装に身を包み頭には大きな髪飾り。演目は何とピンクレディーの<ユーホー>の振り。流れるテープの歌にあわせて、謹厳な顔で何くれと無く相談に乗って下さる婦長さんまでが手を振り腰をくねらしての大熱演に何度もアンコールが掛かりました。まさかのスタッフがギターを抱えハーモニカをくわえての伴奏に驚いたり、時はあっという間に流れ去り、<ホワイトクリスマス>の斉唱と共に幕を閉じました。席を替えて始まったデナー。厨房スタッフの心の篭った料理を乾杯のシャンペンに陶然となりながら至福のひと時を過ごした施設で初めてのクリスマスでした。スタッフの皆さんとキリスト様に感謝。