{独り言}女学生のいたずら

若い人達にとっては歴史的出来事ほど遠い平和だった頃のお話。
毎冬一度は全校でスケート大会が催されていました。この日は狭い校内のリンクではなく漢江という府内第一の大河に大挙して出掛けます。勿論体育の先生以外も。この春内地から赴任したばかりの若い男の先生も好奇心からか規則だったのか真新しいスケート靴を付けて立っていらっしゃいました。我々は冬の結氷期にはスケート以外に遊びがなく小学生の頃から滑っているので達者なもの。 4〜5人で嫌がる先生の手取り足取り河の真ん中まで引っ張って行って放り出すと帰って来てしまいました。残された先生こそいい迷惑。最初は何とかスケートを履いたままこけつまろびつ岸に向かっていましたが遂に諦めたのかスケート靴を両手にぶら提げて裸足で帰っていらっしゃいました。皆で拍手で迎えたのは言うまでもありません。今の生徒達と違って先生は心から尊敬はしていても時には親しみを篭めてこんないたずらもした楽しい青春時代でした。
オリンピックのスケート競技を見て図らずも思い出が甦りました。