ハロウインと子供達

      
滞在中に一年で一番子供達が楽しみにしているハロウインに出くわしました。そういえば大分前から街中のあちこちに大きなお化けかぼちゃがごろごろしているし遊園地に行けば目鼻を付けた巨大なかぼちゃが塔の上に乗っかっているし、初めての経験なので農業祭でも有るのかぐらいに思っていました。ただ、作り物でもないらしいあのでっかいかぼちゃが食べられるかどうか?の方に興味があって子供に聞いてみると「牛か馬ならね」と言う返事でした。子供達にとっては、かぼちゃが食べられようが食べられまいが関係なし。目的はただ一つハロウインに集めるお菓子!!!!!家々を回ってお菓子を貰って歩く? 買い忘れた小麦粉を隣家に借りに行くのさえ車が必要な所で?? さて当日。夕食を早く済ませると、兄はピーターパン妹は白雪姫の扮装で大きな袋を片手にいそいそと車に乗り込みます。勿論知りたがりやの私も同行。人家もまばらな農業地帯を抜けて街中に入ると先ずは日頃可愛がって貰っている小父さんや小母さんそれに学校や習い事の先生の家から、何処の家もこのシーズンだけ売り出されるミニサイズに包装されたキャンデーが用意されているみたいでした。更に車を街中に向け一戸建ての家が密集している日本でいえば団地風の街角に車を停めると子供達だけで降りてゆきました。小一時間も待ったでしょうか大きくふくらんだ袋を引きずるようにして子供達が帰ってきました。「へえーこんな遠くにまで知り合いが居たの?」と不審顔の私が受けた説明によるとハロウインには全然初対面の子供でも訪問者には総てお菓子が振る舞われるのだそうです。玄関に門灯が点いていればハロウインのお菓子の用意があります。消してあればお菓子はもうお終いになりました。の合図だそうです
かくて数か月分のおやつを獲得した子供達は意気揚々と帰宅の途に付きました。残念ながら訪問先での挨拶の言葉を聞き忘れました。<ハッピーハロウイン??> 帰宅後私もお菓子の分け前に預かったのは勿論です
何年か前ハロウインの挨拶に寄ろうとして撃ち殺された日本の高校生がありましたが、こんな楽しい子供達の為の日まで銃を用意しなければならないほど治安の悪い国なんでしょうか