サンキューケーキ

配置転換になったドライバーにサンキューケーキ

遅すぎた恨みはあるけど度々登場する人物を一々解説するのも煩わしいので説明と略名をつけておきます。  D(ドーター)日系三世   M(マザー) 日系二世  共に私の親友
ふと台所を覗くとDが円形の大きなケーキを前にせっせとデコレーションをつけていました。はて?今日は誰のお誕生日だったっけ?と覗き込むと3年間世話になったスクールバスの運転手が配置転換で他の路線を走る事になったのを聞いた娘が「いつも親切にして貰ったのでママがお礼にきっと大きなケーキを作っくれるよ」といっといたと、今朝になって話したので作らない訳にはいかなくなったと、ぶっくさ言いながら楽しそうに作業を進めています。  真っ白のクリーム上にチョコレートで感謝の言葉を書き真ん中に娘からの感謝の手紙を挟んだステッキを立て素晴らしいケーキが出来上がり其の日の午後何時もどおり子供達を送ってきた女性ドライバーに手渡していました。まるで太陽を受けた向日葵のように輝く笑顔で受け取ったあのドライバーの顔は未だに眼の底に焼きついています。
日本でもスクールバスや幼稚園の送迎バスの運転手にこんな心遣いをしているのでしょうか?それと子供達が送迎をどれほど感謝しているのかも知りたいものです。一昔前のように天地親の恩を押し付けろとは言いませんが感謝の心だけは幼い頃から植えつけておきたいものです。