新しき門出 2  

此処、別府愛の里は市の略中央にありながら、緑豊かな別天地。福岡の炭鉱主、野見山氏の広大な別邸の敷地跡に建つ L字型5階の瀟洒な建物。東は海、南は山に面して絶好のロケーション。向かいは私学のキャンパス、其の隣は公園、一寸下れば別府一の大ホールのビーコンプラザ。本屋あり、ショッピングセンターあり、コンビニありの立地条件。 体験入居の始まり、はじまり。
施設長さんを納得のいくまで質問攻めにして案内された部屋は?6畳の和室に3畳のウオークインクローゼット、バス、トイレ、ミニキッチン付きの15坪、外にバルコニー。海側もあったけど四季の移ろいのある山が好き。ところが満足に体験もしない内に大失敗。入居2日目の夜中の3時。トイレに行こうと枕元の電気スタンドのスイッチを押したつもりがコールベルの方だったらしく「どうかしましたか?」とスタッフに飛んでこられて、平謝り。この時点で私の心の内では入居決定。これだけの心配りのあるホームなら個室でも先ず孤独死の心配は無い。食堂では中央のテーブルに1人。辺りの状況が良くわかる様に。先輩達はこれから長い年月を共に過ごすことになるかもしれない隣人をじっくり観察出来る?ようにとの配慮?管理栄養士の立てたバランスの良い食卓の前は座るだけ、後片付けも洗い物もなし、後は最上階の温泉に入って寝るだけ。夢みたい!!!