異邦人

最近5−6年もご無沙汰だった友人達から頻繁に見舞い状が届くようになりました。と言うのも現在私の暮しているのは熊本県から大分県に続く大活断層に程近い別府市だからでしょう。
先月の第一波の折には流石の熟睡魔の私も飛び起きましたが、風の吹く頻度並みにこう再々揺れていると又表で車が急ブレーキを掛けたな位にしか感じなくなりました。
おまけに99%が直下型。ゆっくり持ち上がって、どすん。でお終い。夜中なら頭も擡げませんでも先日夕食中に可也大きなどすんの有った時は平均年齢80ウン歳の婆さま方が声を揃えてキャー。18娘並みの黄色い声に顔を見合わせてテレ笑い。きゃーで済む内は良いけど最上階のお風呂に入っている時に大きいのが来たらどうしょうと心配になった時にふと昔友達と交わした会話を思い出しました。
かれこれ20年近く前になりますが、我が家を親元同然に出入りしていた日系三世の娘がいました。
当時30半ばで日本の大学でチェロを教えて居ました。何処かで大地震のあった直後の会話で
[若し入浴中に大地震があってタオル一枚持っただけで逃げ出したとしたら日本人なら何処を隠す?}{常識的に考えても前か、胸だろう」{どうして?体なんて誰も同じ。それが私の体だと判らなければ平気だから、私達なら先ず顔を隠すよ}
何たる文化の違い。改めて彼女が異邦人だった事を認識した次第。