讃婆

此処を終の棲家と決めてから早いもので二度目のお正月が93歳の私の上を静かに流れて行きまし
た。初めて迎えた新年は、此処の暮らしに馴染むのが精一杯でお餅つきと、初詣で位しか記憶に
残っていませんが、気の合う話し相手も何人か出来、顔も覚えて貰える様になった今年は新年会
で御屠蘇の乾杯の後じっくりテーブルのおせち料理を観察した結果が下の写真。
聊か料理に自信のある私ですが、完全に最敬礼です。勿論、プロとアマの違いがあるにしても、
これが老人ホームの料理かと目を疑う凝りよう。目で楽しんで、味で喜び、余韻で満足。料理の
真髄とはこの事でしょうか。かくて大名暮らしの三が日は終わりを告げました